念願だったパーキングクーラーを入手しました。
べバストなどは高くて手が出せなかったのですが、たまたまヒーターを買った所が クーラーもあるよ! と言うことで悩んだ末に購入しました。
メーカーは、Zongshan JBC Technology 。
価格は50000円くらいで、送料込みで88000円でした。
到着まで、約一ヶ月かかりました。
これは、チャイナ ポスト エア パーセルと言う運送業者を使ったためで、DHLを使えば一週間程度で届いたでしょう、しかし送料だけで80000円くらいかかるかな?
日本でメーカーオプションの物を除けば、標準的なパーキングクーラーと言えばWebastoのAUTOCLIMA Fresco 3000では無いかと思います。
よくトラックのキャブの後ろに取り付けているやつですね。
セパレートタイプで、室外機と室内機に分かれているものですが、今回購入したものはルーフトップ一体型のクーラーです。
この理由は、乗っている車がSCANIAでサンルーフが有る、一体型で手間がかからないなどです。
ちなみにセパレート型は、ガス、オイル共に入っていない、配管は金具とホースが入っていて現物合わせで制作しなければならない、その際にクランプの金具をカシメる必要が有る、室内、室外機を取り付ける
など手間がかかります。
能力ですが、
Autclima 3000 が24v仕様では、
冷房能力 950W(最大)
消費電流 7.5A~15A
となっていますが、中国製は24v仕様で
冷房能力 2800w
消費電流 15A~45A
と、約3倍の能力と消費電流です。
これってパーキングクーラーの役割を果たすの?
消費電流多すぎじゃない?
と思って買わずにいたんですが、家庭用のエアコンの冷房能力が2200wというのを見て、2800w有れば走行中でもこのクーラーだけで足りるんじゃないか、となれば燃料の節約になるかも。
そんなわけで購入に至ったわけです。
追記。
べバストAUTOCLIMA Frescoには3000の他に5000と6000のシリーズが有り、最大冷房能力は6000で1800w。
取り付けは、
➀ 既存のサンルーフを外す
➁ サンルーフの穴の外側にレインシールを張り付ける
➂ クーラーを載せ、室内から4本のネジで固定する
④ 電源にコードを接続する
以上とても簡単。
とは言え、何もしないで済むかというと、そうはいきません。
取り付け時に、既存のサンルーフ取り付けブラケットに穴を2個開けてクーラーの取付ボルトを通しました。
残りの2個は、うまい事ブラケットの近くを通り抜けてくれたので、付属の取り付けバーみたいのを2つに切ってブラケットに固定しました。
そして、室内パネルをうまく付くように整形する。
この程度なら簡単です。
あとは、雨漏りしなかいか心配ですけど。
いざ運転、と取説を読んでいくと、
ガスは入っていません、HFC143aを600g使います
オイルはPOE68を使用します。
とある。
HFC134aは手持ちが有るので良いとして、オイルのPOE68?
POE?
調べてみると、通常エアコンのコンプレッサーは、機械式なので普通に売っているエアコン用のオイルでいいんですけど、モーター一体型のコンプレッサーは髙絶縁性のオイルを使うらしい。
困ったなと思っていると、取説の最後に一体型のクーラーにはオイルが入っているとの事。
手間かけやがって、こちとら英文読むのに時間がかかるんだよ!!
気を取り直して、ガスを入れる。
が、入れ口のプラグが合わない。
プラグを計測してみると、通常のプラグは低圧側で11m/m、このクーラー側は12m/m。
このガスの入れ口は、日本と海外(取り敢えず)では違うようで、国内で販売しているクイックチャージの注意事項に、海外製品には使えません、と注意事項が有る物が有る。
何とかならないかなと思って、いろいろ試してみたら、12m/mナイロンチューブ用の樹脂製カラーを短く切って、クイックカプラの中に押し込んで何とかガスを入れることに成功した。
ガスを200g2本を入れて、3本目を入れたらコンプレッサーが振動し始めた、慌ててコンプレッサーを止めてガスを少し抜く。
始めからガス入っていたかも?
取り敢えず運転してもコンプレッサーは振動せず、冷風も出てくるのでこのままにしよう。
運用編
まずは待機電流から。
待機電流は中国製の決まったような数値 0.03A
動作開始からはMAXモードらしく 45A
途中からスタンダードモードにすると 33A
かなりのもんですな!!
外気温36℃炎天下から室内に戻って、室内はそこそこ涼しい。
車両のエアコンはOFFです。
涼しくはないけど、暑いほどでもない。
クーラーからの風を直接受けているからか?
湿度は30%未満なので、それが影響しているかも。
そこから2時間ほど走ってみるが、やはり暑くも涼しくもない。
これなら我慢できるでしょう。
しかし問題が発生しました。
ドレンからの水が、そのままルーフに出る構造なので、フロントガラスに水が流れてくる。
これは対策したほうがいいかも。
これで燃費が改善したらラッキーですが、オルタネーターに負担がかかるらしく、コンビニで買い物をしている間、エンジンを停止しクーラーを稼働していたら、エンジンをかけたらアイドリングが上昇した。
この辺がカギになりそうだ。
多分オルタネーターは80Aだと思います。
100Aのオルタネーターも販売されているので、80Aなら必要かもしれない。
このクーラーを使用して、少しの時間エンジンを止めて車を離れても、帰ってきたら涼しいので
価値はあるようです。
外気温が30℃を超えた時、炎天下でラウンドカーテンを閉め、エンジンを止めてクーラーだけで寝てみました。
設定温度は26℃、2時間ほどして寒くて目が覚めました。
効きはいいみたいで、バッテリーのインジケーターが5個有り、残り2個になっていたので、バッテリーだけではこのくらいが限界かも知れないです。
ちなみに、バッテリーは 195Ah x 2 です。
ここで疑問が?
設定温度が有るのに、寒くて目が覚めた。
もしかして、中国あるあるの、設定温度もどきの出力設定?
ヒーターで経験したんですけど、26とか27という数字が表示されれると、皆さん設定温度と思いますよね?
ですが、中国製の場合、設定温度に見せかけて、実際には出力設定の場合が有ります。
中国製の燃焼式ヒーターのYoutubeなどで、自動と手動が有るというようなものを見たことが有りませんか?
これは多くの場合、自動に見せかけた手動です。
これは、巧妙に真似ていて、初めは中々よく出来ているなと思うのですが、いろいろ試してみると、これ絶対違うと思うものがあります。
このクーラーも冷房強度の変更を13から31の段階に分けているだけかも知れない。
何故なら、設定温度を追っていくのなら、はじめは強く冷房し、設定温度に達したら弱くなっていくのが普通ですが、どんどん寒くなっていくような場合は、出力コントロールなのでは?
とりあえずは、冷えてくれればよいわけで、設定温度方式であろうが、出力設定方式であろうが、今回は冷えてくれれば問題は無いのだから。
2020/09/18 追記
設定に関し、設定温度制御式の様だ。
朝、昼、夜 にかけて設定を変更するとなく、そこそこ快適に過ごせるということは、温度設定式でしょう。
日本には、i-cool と言う物が有るらしいことを最近知りました。
外気温35℃でも室内は25℃を保つと言う物らしい。
最大運転時間も7時間らしい。
素晴らしい日本の技術だと思います。(値段も素晴らしい)
この中国製クーラーの目指すところはちょっと違うのでしょう。
冷房の無いトラックや建設機械に向けたもので、パーキングクーラーにも使えるよ。
試しに、最低風量で設定を27に設定しカーテンを閉めて外気温30℃の日差しの弱い所で過ごしてみました。
体感的には熱いほどではなく、過ごせないほどではない。
消費電流をクランプメーターで測ってみたら、コンプレッサーが回る時に一時的に5A位を示した。
それ以外は0.3Aくらいでした。
コンプレッサーはすぐに止まるので、これなら5時間くらいはいけるかも?
もしかしたら、現時点で通常冷房とパーキングクーラーの両方に使える優れ物かも?
要は、機械は使い方次第なのでしょう。
Fresco3000などは日中は使えないとの口コミ。
その後、こんなことを考えました。
このクーラーをキャブの後ろの窓を外し、そこに縦方向に搭載することが出来たら、屋根にはソーラーパネルを装着できるから、そしたら条件次第では日中にエンジンの使用なしで過ごせるかも?
台風の関係で蒸し暑く気温28度の夜、試しにクーラーを使って仮眠してみました。
クーラーの設定は27、風量は最低、ラウンドカーテンを閉め、Tシャツ、短パンに薄手の物を掛けていざ仮眠。
23時に寝て翌朝5時まで熟睡しました。
車内の湿度計は50%台後半を示しています。
このような使い方ではあまり乾燥しません。
搭載しているバッテリーはGサイズ最高の195Ah(おそらく)2個直列の24v。
バッテリー電圧は、当初27.5vほどだったのが24.1vまで低下している
23v半ばで自動停止するようなので、これで十分かなと思われます。
取説では21vで自動停止するとなっていますが、コンプレッサーが起動したときの電圧が下がるためにそれを感知して自動停止すると考えます。
それでは騒音はと言いますと、個人的なものなので参考になるかはわかりませんが、
インバーター制御なのか、コンプレッサーが起動するときに、小さい音ですがドンという鈍い音がしてその後ヒューンという音がします。
コンプレッサーが起動するたびに起こります。
頭の上でコンプレッサーが回っているので仕方ないかなと思います。
神経質な方にはつらいかも知れません。
セパレートタイプなら少しはましなのかな?
また冷気吹き出し音は、お世辞にも小さいとは言えない。
大昔の出始めの家庭用エアコンは、このくらいの騒音だったような気がします。
車両のエアコンの中くらいから少し上くらいか?
国産車なら、エンジンをかけているほうが静かかもしれない。
しかし、振動がない分快適でしょう。
キャンピングカーなら、ハイエース級くらいは行けるのではないでしょうか。
ちなみに、私の車の室内は1900x2000x1600(m/m)くらいの広さです。
2020/09/10
セパレートタイプを注文してみた、送料がfedexで146USDだった。
約半分だ・・・・・
2020/10/01
何回かバッテリー電圧の限界まで使っているうちに、バッテリーが十分な電圧を出さなくなってきた。
エンジンを始動できない事が有るようになってきた。
ネットで調べているうちに、現在では始動用バッテリー、充電制御用バッテリー、ディープサイクルバッテリーと分けられている事に気づいた。
それぞれの用途と特徴は簡単に、
・始動用バッテリーは今までにあったバッテリー。
エンジン始動時などに一度に大きな電流を出す事が出来る。
半面、放電時間が長いとサルフェーションを起こし、それを繰り返すと短命に終わってしま う。
要は、放電と充電を無繰り返す事は不得意の様だ。
・サイクルバッテリー(充電制御用バッテリー)は繰り返し充放電できる様なバッテリー。
最近の自動車などは、バッテリーが満充電になったら充電を停止し、オルタネータ(発電機)の負 担を抑え、バッテリーの電圧が下がってきたら、再度充電をするものが有るらしい。
これにより、始動用バッテリーが不得意な放電充電を繰り返す事が出来る様になっているらし い。
・ディープサイクルバッテリーはキャンピングカーなどで使用されるバッテリー。
これは、一度に大きな電流を出すには不向きだが、バッテリーが空になっても再充電ができ る。
そして、それを繰り返す事が出来るらしい。
と言う事らしい。
それでは、パーキングクーラーを(パーキングーヒーターも含む)使うにはどれが適しているのか?
やはりディープサイクルバッテリーでしょう。
ですが、始動用とパーキングクーラー用を1つのバッテリーで担うには、サイクルバッテリーが適しているのでしょう。
と言う訳で、バッテリーをサイクルバッテリーに変更することにしました。
ところが、非常に高価なバッテリーであることが判明。
とても手が出せないどころか、適合するものが非常に少ない。
充電制御対応なら外国製で複数出ている。
安いからそれにしよう、即決。
なぜなら、この車はあと数か月しか乗らないから。
Aqua Dream MF210G51
さて、このさきどうなるのか。
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